Interview
旅を通して得た「学び」が
平和な世界の実現につながる。
そのきっかけを創り続けたい。
澤村 翠
企画
Online Experience本部
/2016年 新卒入社
Profile
入社後、スタディツアーデスクにて、「学び」に焦点を当てたツアーの販売や手配、企画、イベント運営、添乗業務を経験。
2020年より、コロナ禍に発足したOnline Experience本部に異動し、オンライン体験ツアーの企画や運営に携わる。
Career
- 2016.4スタディツアーデスク 販売・手配・添乗
- 2017スタディツアーデスク 商品企画・イベント運営・添乗
- 2020Online Experience本部 商品企画・運営・販売
" 「旅は平和産業である」との言葉に惹かれ、観光業界へ "
――― 観光業界を志したきっかけは何ですか。
私はもともと、学生時代から国連や外務省で働くことを目指して国際関係の研究をしていました。しかし勉強を続ける中で、よりボトムアップで平和に貢献できる民間企業への就職を視野に入れるようになりました。
そんな中、通訳アルバイトとして観光イベントに参加したことが、観光業界に興味を抱くきっかけとなりました。「未知の世界に出会える観光業界って面白いかも」とわくわくしたと同時に、「旅は平和産業である」という言葉に強く惹かれました。
「楽しみながら世界を知るきっかけ創り」を通して平和に貢献したいと考えていた自分にとって、旅に携わる仕事はぴったりだと気付いたのです。
――― 「旅は平和産業である」という言葉には、どういった意味が込められているのでしょうか。
自分自身や渡航先が平和でないと旅ができない、という意味が込められています。そして、争いの多くが自分と異なるものへの理解不足や偏見、拒絶など、多様性がないことが原因で起こっているからこそ、旅を通じて異文化を体験することは争いの抑制になる、という意味も込められています。
――― その後の就職活動では、数ある旅行会社の中でもHISを選んで入社したのですね。
はい。海外とのつながりが強く、「ツーリズムを通じた世界平和・相互理解の促進」を企業理念に掲げているHISへの入社を決めました。
また、実力ややる気を汲んで挑戦させてくれる環境が整っていると感じたのも決め手の一つです。
――― 入社までの経緯に、平和への想いが強く感じられます。その想いを持つようになったのはなぜですか。
父親の仕事の関係で、アメリカ、イギリス、フランスに約10年間滞在し、世界各地で起きている内戦や戦争、貧困、差別といった国際問題を身近に感じながら育ったことが大きく影響しています。実際、難民や移民としての背景を持つ同級生に対する差別を目の当たりにしたり、私自身もアジア人だからと差別を受けたりすることがありました。
そういった経験を通して、「国際関係を学んで世界平和に貢献したい」「それが自分の使命なのだ」と、強く思うようになりました。
インターンツアーにて学生から寄せ書きをもらう澤村さん
" 企画を通して「学び」のきっかけを創り続けた "
――― HISに入社してすぐ、どんな仕事に携わりましたか。
入社後は、スタディツアーデスクに配属されました。
スタディツアーデスクは、海外の孤児院でのボランティアや、震災復興ボランティア、インターン、SDGsに関連したコンテンツなど、参加者の「気付き」や「学び」に焦点を置いた商品を扱っており、企画から、販売、手配、イベント運営、添乗業務までを行う製販一体の部署です。
1年目は商品の販売や手配を担当しました。あまり得意ではありませんでしたが、お客様の生の声を聞くことができたので、現在の仕事にも生きる学びを得られたと思います。 2年目以後は、上司に「企画をやりたいです!」と伝え続け、晴れて企画の担当となりました。
――― スタディツアーデスクでは、具体的にどのようなツアーを企画したのでしょうか。
学生向けの海外インターンツアーを企画し、その経験を就職活動に活かせるようにイベントを開催しました。
また、難民の受け入れや支援を積極的に行っているドイツの現場を視察するツアーや、エジプトでイスラム教徒の暮らしを体験するホームステイツアー、モルディブで環境問題について考えるサスティナブルツアー、世界史講師と一緒に歴史を学び直し社会問題について考えるツアーなど、社会貢献や世界平和につながる「学び」をテーマにしたツアーを企画しました。
カンボジアとミャンマーでの医療ボランティアツアーを企画し、通年で実施した際は、その社会貢献度の高さからASEANツーリズム・アワード・ジャパン2019で受賞することができました。
――― さまざまなツアーを企画してきたのですね。企画のアイディアを生み出すコツはありますか。
企画担当者は、オンリーワンのツアーを生み出すためにも、日頃から常にアンテナをたてておく必要があります。アイディアを思いついたらすぐにネタ帳に素案を書きだして、先輩にも意見をもらい、企画を練り上げていきました。
" 新たな挑戦で「学び」に対する視野が広がる "
――― 現在はどのような仕事をしていますか。
Online Experience本部でオンライン体験ツアーの企画を担当しています。担当のツアーで、ファシリテーターを務めることもあります。
Online Experience本部は、コロナ禍で旅行に行きづらくなってしまったお客様に、オンラインで旅行していただくため、オンライン体験ツアー事業を開始したことがきっかけで発足した部署です。
2020年に部署が発足したタイミングで、異動の公募を出しました。
――― スタディツアーデスクは澤村さんの希望が実現できる場所だったと思います。なぜ異動を希望したのでしょうか。
もちろん、公募を出す際には葛藤がありました。ただ、オンラインであれば、より気軽に世界を知るきっかけ創りができるということに可能性を感じていたのです。
当時、コロナ禍でツアーを不催行にせざるを得ない状況が続く中、お客様と受け入れ先であるオーガナイザーさんとをつなぐための取り組みとしてオンラインセミナーを実施していたことが、その気付きを得るきっかけになりました。さらに、オンライン体験ツアーを通して、スタディツアーを知ってもらう機会も得られると考え、悩んだ末に公募を決断しました。
――― Online Experience本部ではどのようなツアーの企画を担当していますか。
異動した直後は、スタディツアーデスクでの経験を生かして「学び」をテーマにしたピーススタディツアーを中心に企画していました。
そしてこの2年間では、異なる分野のツアーの企画もできるようになりました。 例えば、映画配給会社様やブロガーの方とコラボしたロケ地ツアー、インフルエンサーの方の旅レポツアー、毎月テーマを変えて世界5都市を中継するツアーなどです。同時刻に複数の国をつないだり、リアルでは訪れることが難しい地域と中継をつなぐなど、オンラインだからこそ実現できるツアーも多く、楽しく仕事をしています。
――― 新しい仕事に挑戦したことで、より幅広いツアーの企画ができるようになったのですね。
はい。オンライン体験ツアーの企画を通して、自分自身のアンテナの幅も広がったと感じます。
「学び」に対するこだわりが無くなったわけではなく、「学び」には段階があると気付くことができました。スタディツアーデスクで携わっていたツアーの内容は専門的で高度でしたが、オンライン体験ツアーは、もっと気軽な学びのきっかけを創れる場だと思っています。
" 旅を通じて、人を、世界を、未来を変えたい "
――― 今後の目標はありますか。
オンライン体験ツアーの事業を拡大させたいです。
スタディツアーでは、環境問題や貧困問題など、大きなテーマのもとでSDGsにアプローチする感覚がありました。一方でオンライン体験ツアーの場合は、身体的あるいは経済的なハードルを感じている方でも気軽に海外とつながりを持つことができる点で、ユニバーサルツーリズム的視点でのSDGsへのアプローチが可能です。
さらに、リアルな旅行との連携を深めることで、お客様にとっても会社にとっても、良い効果が期待できるのではないかと考えています。例えば、オンライン体験ツアーのヒット商品を実際のツアーにしたり、マーケティングとして実際のツアー企画の際にオンライン体験ツアーを実施することで、お客様の反応をもとにツアー内容を磨くことができるのではないかと思います。
――― 澤村さんがHISで働き続ける原動力は何でしょうか。
シンプルに「楽しさ」だと思います。入社してから今まで、一度も仕事をつまらないと感じたことはありません。
企画には、形のない「旅行」という商品を形にしていくことのおもしろさがあります。それに、常に「どうすればお客様に楽しんでもらえるかな」と考えて工夫をすること自体に、とてもわくわくします。
その根底には、旅を通じて、人を、世界を、未来を変えたいという、入社以来ずっと変わらない想いがあります。
――― 最後に、未来の後輩に向けてメッセージをお願いします!
HISには、やりたいことがある人や、挑戦したい人の背中を押してくれる環境が整っています。多くの新規事業を立ち上げており、公募制度もあります。成功や失敗、あらゆる経験を活かして活躍している人がたくさんいる会社です。
また、旅は平和産業です。私たちが創っている「旅」は「平和のための種まき」だと思います。世界という壮大な学びの場で、一人でも多くの人が世界を知り、平和について考え、より良い未来にしていくためのきっかけ創りを一緒にしていきましょう。
ある1日の仕事のながれ
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9:30
出社・メールチェック
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10:00
予約状況確認・商品ページメンテナンス
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12:00
ランチ
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13:00
企画・商品造成
アイディア出し、中継先探し、海外支店やエージェント様とミーティング
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16:00
商品WEBページ作成、メール・電話対応
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17:00
オンラインツアー司会
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18:30
メール対応・翌日タスク確認・退社
※社員の所属等は、取材当時のものです。
社員インタビュー
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お客様の人生の思い出に携わる実感。それが原動力になる。
橋本 慶輔
営業(BtoC)
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共に働く仲間とお客様の期待に、全力で応えたい。
村杉 祐貴
営業販売
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自分の心に耳を傾け、見つけた夢が新たな挑戦の糧となる。
平井 里佳
経理
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おからだの不自由な方も、安心・安全・快適に旅を楽しめる世界を目指す。
片桐 幸一
営業(BtoC)
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同じ熱意を持つ仲間、そして会社と、共に成長し続けたい。
佐藤 傑
営業(BtoG)
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オンラインだからこそ、より丁寧に、より笑顔で旅のご案内を。
水本 佳奈子
営業(BtoC)
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多様な分野で挑戦できる。そのすべての仕事が、胸を張って誇れる仕事。
小山 睦樹
営業(BtoG)
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地方創生事業を通し、お客様と共に市民の暮らしに貢献したい。
中村 莉乃
営業サポート(BtoG)
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旅を通して得た学びが平和な世界の実現につながる。そのきっかけを創り続けたい。
澤村 翠
企画
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笑顔につながる仕事。逆境を乗り越える原動力は、その仕事が好きという想い。
中村 茜
営業(BtoB)
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教育旅行に携わる方のそれぞれの想いに寄り添い、責任を持って仕事に取り組む
實延 琢守
営業(BtoB)
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接客を通して生まれたお客様との「絆」を大切に、ベストな提案を。
西 友里恵
営業(BtoC)
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思ってもみなかった転身。全世界の情報資産を守ること、それが今のやりがい。
石塚 直己
システムエンジニア
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ゼロからイチを作る仕事。スキルを磨き、新たなステージへ。
小篠 満生
システムエンジニア
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お客様、そして社員みんなの想いをカタチにしたい。
田中 優花
システムエンジニア